TLR/IL-1-R経路での、regnase-1を介したインターロイキン6(IL-6)発現制御機構の解明(Nature Immunology, Oct. 2011)

The IκB kinase complex regulates the stability of cytokine-encoding mRNA induced by TLR-IL-1R by controlling degradation of regnase-1がNature Immunologyに掲載されました。

審良プロジェクトの竹内理(研究分担者:サブテーマ1)、佐藤荘(研究分担者:サブテーマ1)、齊藤達哉(研究分担者:サブテーマ1)、Daron M. Standley(研究分担者:サブテーマ5)および審良静男(中心研究者:サブテーマ1)らによる研究成果です。

icon_subtheme_5.png icon_subtheme_1.jpg




要約

これまで、審良グループはIL-6などの炎症性サイトカインの遺伝子mRNAを分解することによりサイトカイン産生を抑え、炎症性疾患発症を抑制しているRNaseであるRegnase-1の役割を解明してきました。本研究では、トル様受容体あるいはIL-1R刺激により活性化されたIKK複合体がregnase-1をリン酸化し分解させ、この分解作用の結果、IL-6のmRNAが安定化することがわかりました。またregnase-1は自身の発現も抑える、負のフィードバック作用があることが明らかになりました。

本研究によって、Regnase-1の調節機構にはサイトカイン産生を抑える効果とともに、サイトカインのmRNAの安定化を行うことによって、細菌感染によるサイトカイン産生をより迅速にしている働きがあることが示唆されました。さらに、この研究においては、バイオインフォマティクスの研究分担者がシステムのダイナミクスを説明できるモデルを作成し、実際のデータと比較し検証することが出来ました。



この論文は以下の雑誌に掲載されました

Nature Immunology 12, 1167-1175 (2011)

The IκB kinase complex regulates the stability of cytokine-encoding mRNA induced by TLR-IL-1R by controlling degradation of regnase-1

Hidenori Iwasaki, Osamu Takeuchi, Shunsuke Teraguchi, Kazufumi Matsushita, Takuya Uehata, Kanako Kuniyoshi, Takashi Satoh, Tatsuya Saitoh, Mutsuyoshi Matsushita, Daron M. Standley, Shizuo Akira

メモ

PDF ファイルの閲覧には、Adobe READER が必要です。以下のバナーをクリックすると、リンク先のページから無償で入手できます。

Adobe reader