抗ウイルス因子"Viperin"の免疫反応における新しい役割の発見 --TLR7とTLR9を経由したⅠ型インターフェロン産生の促進--(Immunity, Mar. 2011)

Antiviral Protein Viperin Promotes Toll-like Receptor 7- and Toll-like Receptor 9-Mediated Type Ⅰ Interferon Production in Plasmacytoid Dendritic CellsがImmunityに掲載されました。

審良プロジェクトの齊藤達哉、佐藤荘、植松智、竹内理(いずれも研究分担者:サブテーマ1)および審良静男(中心研究者:サブテーマ1)らによる研究成果です。

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要約

Viperinはウイルス感染により発現が誘導され、ウイルス複製を阻害することが知られています。審良グループは、形質細胞様樹状細胞において、Viperinが感染刺激を受けたTLR7/9からのシグナル伝達経路の中で働き、Ⅰ型インターフェロン産生を促進させることを見つけました。この経路の中でViperinはIRAK1およびTRAF6と結合してIRAK1のユビキチン化を促し、ユビキチン化されたIRAK1がⅠ型インターフェロン産生を高めています。さらにViperinは、IRAK1の下流で働く転写活性化因子IRF7とも共局在し、IRF7の核移行性を高めることがわかりました。

本研究からViperinは免疫反応のなかで、ウイルス複製阻害以外にも重要な機能をもつことが明らかになりました。



この論文は以下の雑誌に掲載されました

Immunity 34, 352-363 (2011)

Antiviral Protein Viperin Promotes Toll-like Receptor 7- and Toll-like Receptor 9-Mediated Type Ⅰ Interferon Production in Plasmacytoid Dendritic Cells

Tatsuya Saitoh, Takashi Satoh, Naoki Yamamoto, Satoshi Uematsu, Osamu Takeuchi, Taro Kawai, and Shizuo Akira

メモ

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